SELENE(セレーネ)計画について
SELENE(セレーネ)計画とは、「Selenological and Engineering Explorer」(月学・工学探査機)の略。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行っている日本初の月探査プロジェクトであり、その規模はアポロ計画以来、最大規模になっています。
2007年9月に打ち上げられた月周回衛星「かぐや」もその一環で、様々な月の観測データを地球に送信しています。
このプロジェクトでは、2008年現在、月の地質構造や元素の分布や磁気の状態を調べています。
最終的な目的は、月はどのようにしてできたのかを解明すること。
月は、大昔に地球に巨大な隕石が衝突した時の地球のかけらが集まってできた、と考えられていますが、それを解明することで、地球がどのようにして出来たのかを解明することにも繋がります。
他にも、以下のような月の謎や秘密を解き明かすための研究も行っています。
・月の地球側の表面は平らな地形が多いが、裏面にクレーターが多い理由
・マグマの海は存在していたのか
・磁場(北極と南極)は、なぜなくなってしまったのか
月周回衛星「かぐや」
月周回衛星「かぐや」は、全長4.8メートル、重量は約3トンもあります。
「おきな」「おうな」という2つの子衛星を持っているので、「かぐや」が月の裏に隠れてしまっても、子衛星が電波を中継して地球にほぼリアルタイムで観測データを送ることが可能になっています。
「かぐや」の主な観測目的は、月内部の地層構造の調査と重力分布の観測です。
月の内部は、電波を当てて反射した信号を分析することで、地下約5キロメートルまでの構造を調べることができます。
また、月の地表では場所によって重力が大きく異なっているので、その原因を調べています。
他にも、以下のような調査が行われています。
・月の鉱物
月の鉱物から発生する光の波長を観測し、その成分を調べる。
・月面の立体画像
特殊なカメラで月面を撮影し、地形データを収集。
NHKと共同製作したハイビジョンシステムで、小さなクレーターも鮮明に撮影可能。
・月の岩石の分布調査
マルチバインドイメージャーという機器を使い、月の表面を撮影。
・地形の起伏や山の高度測定
レーザー高度計という機器を使い、月面にレーザー光線を当てて地形を精密測定。
・地球のオーロラ撮影
プラズマイメージャーという機器を使い、地球で発生しているオーロラを撮影。
これらの調査は、2008年11月まで行われる予定。
さらに、2010年までには「かぐや」の後継機を打ち上げて、月面を調査する予定も組まれています。